辞退表明の元モー娘。市井氏が「初当選」 1日で辞職も7万円支給へ
2019年の参議院選挙で、次点だった元モーニング娘。メンバーである市井紗耶香氏(40歳)が、25日に繰り上げ当選が決定しました。これは、28日に行われる衆議院東京15区補欠選挙に立候補した現職議員が自動失職したことに伴う措置です。市井氏の就任は26日からとなります。市井氏は事前に辞退を表明していましたが、規定上、辞退することができず、1日限りの参議院議員となる見通しです。
2019年の参議院選挙では、旧立憲民主党から須藤元気氏(46歳)を含む8人が比例代表で当選し、市井氏は次点でした。その後、旧立憲民主党は一部が旧国民民主党と合流し、現在の立憲民主党が設立されました。
須藤氏が衆議院東京15区補選に立候補したことで自動失職となり、市井氏は環境の変化などを理由にSNSで当選辞退を表明しました。しかし、現在の立憲民主党と旧立憲民主党は別組織として扱われており、比例名簿の変更権限がないため、中央選挙管理会は25日の選挙会で市井氏の当選を決定しました。最終的には、アカペラグループ「RAG FAIR」の元メンバーである奥村政佳氏(46歳)が繰り上げ当選する見込みです。
1日だけでも参議院議員となると、歳費や調査研究広報滞在費が発生し、日割りで計算されて支給されます。国庫返納はできず、市井氏側は寄付などを検討していると報じられています。
市井氏が辞退を表明したことを受けて、本会議場の議席指定や議員会館の事務所割り当てなどは省略され、各会派が合意しています。
立憲民主党の泉健太代表は19日の記者会見で、「今の制度では、存続政党がない場合に、名簿からの取り消しが本人の意思であってもできないことになってしまっている。少なくとも本人自身が決定権を持ち続けるべきだ」と述べました。
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